プリスクリプション・ダイエットはどんなドッグフード?

●病気や病後の回復期などに食事管理が必要なワンちゃん用に、動物の臨床栄養学に基づいて開発された療法食
●病気や症状に合わせて、ドライフードと缶詰タイプから選べる
●療法食でも美味しさを追求
獣医師の先生による評価
療法食なので獣医師の指示に従い、必要がある場合は与える必要がありますが、長期間与え続けるのはあまりおススメしません。
主原料が穀物なのでアレルギーを引き起こす恐れがありますし、動物性油脂や植物性油脂などが具体的に記載されていないので、粗悪な油脂が使われている可能性もあります。かかりつけの獣医師に相談しつつ、あくまで症状が落ち着くまでの食事として捉えましょう。
プリスクリプション・ダイエット目次
2. プリスクリプション・ダイエットの基本情報
3. プリスクリプション・ダイエットにはどんな成分が含まれているの?
4. プリスクリプション・ダイエットはどんな効果が期待できるの?
5. プリスクリプション・ダイエットの口コミ
6. まとめ
1. プリスクリプション・ダイエットはこんなワンちゃんにオススメ!
病気の治療中や手術をした後などには症状に応じた食事療法が必要で、治療と平行して食事療法を行うことで治りも早くなります。
プリスクリプション・ダイエットは、アトピー性皮膚炎、メタボ、ストルバイト尿石症、心臓病、消化器症状、関節炎、腎臓病、肝臓病、がん治療時など、症状や病気に応じて豊富なラインナップがあります。一般的なフードなら飼い主さんが自由に選ぶことができますが、こちらは療法食なので自己判断で選ばずに、必ず獣医師の指導を受けながら使用するようにしましょう。
2. プリスクリプション・ダイエットの基本情報
【 消化器症状の療法食 IDの場合 】
価格(税込) | 1㎏ 2,250円 / 3㎏ 4,400円 / 7.5㎏ 8,880円(Amazon価格) |
---|---|
1㎏あたりの価格 | 1,184円~2,250円 |
カロリー | 361kcal/100g |
メイン食材 | トウモロコシ |
生産国 | アメリカ、オランダ、チェコなど |
酸化防止剤 | ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物 |
着色料・香料 | 不使用 |
穀物 | トウモロコシ、米、コーングルテン |
対応年齢 | 子犬・成犬(0歳から6歳前後) |
賞味期限 | パッケージに記載 開封後は乾燥した冷暗所保存で1ヶ月以内に消費 |
購入できる場所 | 動物病院 ペットショップ ネットショップなど |
3. プリスクリプション・ダイエットにはどんな成分が含まれているの?
トウモロコシや米など主原料が穀物というのは好ましくなく、特にトウモロコシはアレルゲンになりやすい食材です。動物性油脂や植物性油脂も、一体どんな品質のものが使われているのかわかりにくく、不安が残ります。
3.1 プリスクリプション・ダイエットのドッグフード原材料
【 消化器症状の療法食 IDの場合 】
トウモロコシ | 米 | 全卵 | トリ肉 |
チキンエキス | コーングルテン | 動物性油脂 | ビートパルプ |
植物性油脂 | 亜麻仁 | ミネラル類※ | ビタミン類※ |
アミノ酸類※ | 酸化防止剤※ |
※ミネラル類:カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素
※ビタミン類:A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン
※アミノ酸類:タウリン、トリプトファン
※酸化防止剤:ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物
3.2 プリスクリプション・ダイエットのドッグフード成分
【 消化器症状の療法食 IDの場合 】
粗たんぱく質 | 21.5%以上 | 水分 | 10%以下 |
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粗脂肪 | 11%以上 | カルシウム | 0.8%以上 |
粗繊維 | 3.5%以下 | リン | 0.5%以上 |
粗灰分 | 9%以下 |


4. プリスクリプション・ダイエットはどんな効果が期待できるの?
●一般的なドッグフードは、ワンちゃんの健康を維持するために栄養のバランスが設計されていますが、特別療法食は病気や症状ごとに合わせて成分が調整されています。例えば、手術を受けた後はどうしても運動不足になるため、カロリーを抑えた療法食が必要になるのです。療法食を食べている間はおやつなども控えなければいけませんが、獣医の指導を受けながらきちんとした食事を摂ることで、治療の効果を高めることができます。
●以前は療法食だから美味しくないという口コミも見られましたが、より食いつきを良くするために製造工程や原材料を見直し、味や香り、食感をリニューアルしています。動物性タンパク源やうまみ成分によって味覚を刺激し、食欲をそそるフレーバー、粒は滑らかな舌触りで、粒の大きさや形も食べやすいように工夫しています。病気や病後のワンちゃんは、好きなフードを自由に選べませんので、症状が落ち着くまでは療法食をしっかり食べてもらわないと治りも遅くなってしまいます。療法食だからこそ、嗜好性の高さは重要なのです。
●プリスクリプション・ダイエットには、ドライフードや缶詰だけでなく、専用のおやつもあります。トリーツや低アレルゲントリーツは、高い嗜好性があるにもかかわらず低カロリーで、皮膚疾患や胃腸トラブルを抱えているワンちゃんにもおススメです。もちろん使用しても良いかどうか獣医に確認する必要はありますが、療養中は何かとストレスを溜めやすい時期なので、おやつで喜ばせてあげると良いでしょう。
5. プリスクリプション・ダイエットの口コミ
5.1 プリスクリプション・ダイエットの良い口コミ
●愛犬は内臓に疾患があるため、お医者さんから勧められてずっと使っていますが、今はすっかり元気で過ごしています。とても15歳と思えないほど動きも機敏で毛並みも良いので、食べ物の影響が大きいと思います。
●ウチのわんこはアレルギーがあるので、普通のペットフードを食べると手足が痒くなってしまいます。血液検査で食べたらアレルギーを起こす食材を特定できたので、獣医さんに勧めていただき、ヒルズのIDに出会いました。こちらに替えてからは症状も随分軽減しました。今では手放せない大切なペットフードです。
5.2 プリスクリプション・ダイエットの悪い口コミ
医者の勧めで切り替えましたが、食欲が少しずつ落ち、おやつを混ぜないと全然食べてくれなくなりました。ID は消化が良いと思っていましたが、うんちの量が多く、臭いもきついです。
うちのワンコに合わなかったようですね。


6. まとめ
「獣医さんに勧められたから良いフードに違いない」と思ってしまいますが、ワンちゃんにとって好ましくない食材が使われているので、客観的にみるとそこまでおススメしたいフードとは言えません。
とはいえ症状に合わせて療法食を摂ることは必要ですから、治るまで期間限定で使用するのであれば問題はないでしょう。
獣医さんからどんな栄養素を摂取したら良いかをアドバイスを受けながら、飼い主さんが自分の目できちんとしたフードを選ぶのが一番理想的です。